史跡
昭和57年9月1日
福島県岩瀬郡天栄村大字湯本字国有林地内
古老口碑に曰く平親王将門が戦に敗れその一族が秘かに奥州の清原氏を頼るべく此の地点迄逃れ来たしが警戒厳重を極め桔梗の前は逆境にも拘らず無事安産将門の一子を産みたり一族大いに喜びこれを同伴山亦山の難強軍を続けたるも女性の足には堪られず
一族の足手まといになるを恐れ桔梗ケ原(現会津に地名在す)に於て自害せり、一族桔梗の前の遺言により九郎を守護して現在の平九郎谷に至るが然これ以上の逃避は困難であることを悟り現在の御鍋平に住み秘かに再起を夢み本神社を祀りたるはこの頃ならんか然れども再々の不可抗力の悪天候に見舞われ木の実すらなく食糧欠乏三々五々各地に分散移住したりと云ふ現地には御鍋平と云ふ平坦地ありて矢尻石食器の破片等出土せり
伝説に女性の守護神として崇敬され遠方より詣でる人が今に続き二岐温泉と共に盛んなり
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