植物
昭和57年9月1日
福島県岩瀬郡天栄村大字白小字中屋敷29
この枝垂れ桜のある吉祥院は、白子地区の菩提寺として今から四百四十年余り前の永禄二年(一五五九)、真言宗智山派冨相山長福寺として創建された由緒ある古刹です。長沼町桙衝の長楽寺の末寺です。
今から四百年余り前の安土桃山時代、この地方を治めた須賀川二階堂家の一族、箭田野安房守が当時の住職良堯に与え、手植えされたものといわれています。樹高 約十五メートル、根回り 約六・一メートル、目通り 約三・五五メートルあり、推定樹齢約四百四十年余り、満開の時期には、太い枝が四方に傘状に広がり垂れ下がっている様は「美しい!」の一言。
この桜は昔から地元の人々から「種蒔き桜」として春、農作物の種を蒔く目安とされてきた馴染み深い名木です。
昭和五十八年二月、福島県緑の文化財第二百十七号に登録されました。
各ページに掲載の画像・音声・記事の無断転載を禁じます。
Copyright © Ten-ei Village All rights reserved.