ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > くらし > 移住者インタビュー > 天栄村は暮らしやすいです。 幡谷壮太さん・秀美さん

天栄村は暮らしやすいです。 幡谷壮太さん・秀美さん

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年2月27日更新

豊かな自然と共生する天栄村の暮らしに惹かれて、26年前に東京から移住してきた幡谷さん・秀美さんご夫妻にお話を伺いました。

幡谷さん夫妻の画像

天栄村は暮らしやすいです。

自己紹介

壮太さん

福島県いわき市出身です。進学と共に東京に上京しバイクのロードレースに熱中しまして国際A級で9位、鈴鹿8耐で12位に入賞もしました。が、相棒がレースで死亡し一線を退きました。
その後。悩みました。自分の生きる道に。色々見て考え探しました。
福島県川内村の山奥で自給自足の生活をしている人達がいまして、そこを訪れたのがきかっけでした。
ステキでした。こんな生き方があるんだと驚きました。
元々植物を育てるのが好きでしたし、自然と共に生きていきたいと強く思ったんです。
南伊豆で自然栽培農業の研修を受け入れている所に入り一年、一念発起(笑)。
レース時代からの秀美と結婚して田舎で農業を開始しました。
初めは田舎暮らしの受け入れを唯一していた福島県鮫川村でした。
こだわりの無農薬栽培をするには隣接する田畑の問題もあり土地を探しながらの一年でしたが縁あって天栄村を紹介されて今に至ります。

秀美さん

東京板橋区出身です。私はモトクロスでしたがバイク繋がりでレース時代からの知り合いでした。
結婚も農業も田舎暮らしも色々悩みましたよ。
根拠は有りませんがこの先の人生、生きている実感が思いっきり有る様に思えたんです。
それで決意しました。若かったから何でもできる様な気もしていましたし。自然は好きでしたから。

移住のきっかけ

この土地は鮫川時代の人の縁で「天栄村で高齢の方が農地を売りたい」と言う話を聞いたのがきっかけでした。
当時、農業開発公社と言う無利子貸付制度も活用でき1992年に天栄村に移住しました。
一年色々な所を見て探しましたが、厳しい条件の所が多く、まれにみる素敵な所だったのでこだわり農業にも適しているので決断は早かったです。

山の中とは言えそんなに急こう配も無く、町にもそれ程遠くなく、気候も自然環境も良かったのでここなら安心と思いました。

幡谷邸からの風景

住後の天栄村での暮らし

子供が5人いるので、とにかく農業と子育てに追われて走って来た、というのが正直なところですね。
自然の中で、賑やかで楽しく過ごして来ました。
家で食べるようなものは大体作ってますよ。カボチャにさつまいも、じゃがいも、里芋、きゅうり、ブルーベリー、プラムとかね。
「こだわりの農業」でお米をずっと作ってきたわけですが、故に東日本大震災と原発事故の影響は大きかったです。
現在は天栄村の取り組みで農業体験のツアー等も企画しているので、多くの方に興味を持って頂けたらと思います。

天栄村で農業を始めてからは、子供たちが皆で自発的に色々と手伝ってくれるから助かりましたね。
今の時代に家族で自給自足の生活を満喫出来るって、本当に贅沢なことだと思います。
キウイは家族だけで1シーズンで100kgくらい食べちゃいますからね!

今後の展望

秀美さん

今は子育ての為に毎日必死(笑)でパンを焼いて直売所にだしていますが、まあ、それも、後2~3年で巣立ちかな?と思うので楽しんで行きたいです。
民宿やカフェの方でお客さんと会話して行きたいので日々色々模索してます。イベント等もやりたいです。
歳とった時の事を考えると山を下りずにここでやっていけたらと思います。

壮太さん

田畑の体験とか山登りとか自然の中でしかできない事っていっぱいあると思うのでそんな事を色々やりたいですね。
火の見える暮らし水の有る暮らし土の有る暮らしに密着した体験みたいな物ですね。

移住してから今の生活で不便を感じたこと

移住した20年以上前は自宅でお葬式をしていた時代で、夫婦でお手伝いをする習わしがありました。当時は小さい子供を預けるところが無くて大変だったなと思い出します。そのお葬式も葬儀場で行うようになったので、今はそういう事はなくなりましたね。

あとは交通の便ですね。小、中学校までは子供たちは自力で通えたので良かったのですが、天栄村には高校が無いので、村外に通うことになります。公共交通機関がバスのみで本数が少ないので送迎が必須になります。朝あっちこっち送ることはできないので、末っ子には、上の子が通っている方面の学校を受験してもらいました。

移住後の仕事や生活スタイル

移住してすぐは農業だけを生業にしていて、農薬を使わない野菜や米を宅配で販売していました。天栄村に来て2回目の米作りで平成5年の大冷害に遭遇し米の収穫量が減った所から、菓子作り・パン作りを始めました。最初はチーズケーキやパウンドケーキを作っていて、家まで来ていたお客さんから「直売所で販売してみたら?」と提案されて季の里へ出すように。その後に自家製の天然玄米酵母を使ったパンを焼き始めました。

今は農業とパンを焼きながら、民宿カフェを営んでいます。(壮太さんは)冬に除雪の仕事をしていて、去年狩猟免許を取ったので、今度は「マタギ」もできますね(笑)

天栄村の教育環境

末っ子が小学生の頃に、今の英語教育が始まりました。ブリティッシュヒルズで勉強したり、インターネットを使って海外の先生に教えてもらったりと村の英語教育環境は良いと思います。

学校、特に中学校は新しくてきれいだし、冷暖房もついていて至れり尽くせりですよ。ただ、村の環境が良すぎるので、高校に行ったときに驚くみたいです。

天栄村での新しいこと

お二人は無農薬にこだわった農業を営みながら、10年前には農家民宿も開業。
最近では、予約制のカフェも始めたそうです。
また、秀美さんはパン工房も開き、道の駅とJAの直売所に毎日提供し、好評を博しているとのことでした。

秀美さんのパンの画像 ランチの画像

この地に移り住んで、5人のお子さんを産み育ててきたご夫妻ですが、「天栄村の自然に囲まれた環境は、子育てにはうってつけだと思いますね。
身体的、精神的にも健康的に育つと思います」とも話してくれました。

天栄村への移住を検討されている方々へのメッセージ

秀美さん

まずは自然の中に来てみることが大事だと思いますね。
それだけで人って大いに癒されるし、その中で見出せるものが沢山あるのかなって。
あとは、自然の匂いを嗅いで、五感でそれを感じて欲しいですね。
天栄村に興味を持たれた方は、「ふるさと子ども夢学校」等で行っている体験プログラムもありますので、是非応募をして、実際に来てみて欲しいと思います。

壮太さん

一方で、最近はよそから人を呼んで来て、あれこれと体験させ過ぎてしまうのも気になったりします。
実際はゆっくり滞在をしてみないと見えてこないこともありますしね。
私が経験上田舎暮らしでやりがいがあるなと強く感じるのは、自分の家族が自分の作ったものを食べて生きていく、という経験ですかね。
これは本当にこの上ない喜びだし、やってきてよかったなって思っています。

田舎暮らし体験ツアーでの石窯ピザ料理体験プログラムの様子

田舎暮らし体験ツアー中の画像 幡谷邸のピザ釜の画像

プロフィール

  • 氏名
    幡谷壮太(そうた)さん・秀美(ひでみ)さん
  • 職業
    農業
  • 出身
    福島県いわき市(壮太さん)・東京都(秀美さん)
  • 世帯構成
    夫・妻・子5人

関連リンク

幡谷自然農園<外部リンク>


このページの先頭へ

おすすめ(Recommended)

天栄村での暮らしを体験してみませんか?

天栄村役場 企画政策課

〒962-0592
福島県岩瀬郡天栄村大字下松本字原畑78番地
電話:0248-82-2333 FAX:0248-82-2718